ブロー成形とは
ブロー成形(中空成形)とはプラスチック成形方の一つでありペレット状の樹脂を成型機の中でヒーターによって溶かしスクリューからなる押出機で押し出し射出します。樹脂は中空パイプ状に射出されますがこれをパリソンと呼びます。パリソンを金型で挟み込み空気を吹き込む(ブロー)ことによって金型の内側の形状に膨らませ成形する成形方をブロー成形といいます。
ブロー成形の特徴
射出成形の金型はコア(雄型)とキャビティ(雌型)から成り金型製造コストが大きいですがブロー成形の場合は製品の外側形状のみの金型で成形可能であり金型コストは射出成形にくらべ低くなります。また、中空製品特に容器やタンク形状の製品を成形する場合、ブロー成形は合わせ目が無いので気密性に優れています。
ブロー成形工法のプロセス
まずはペレット状のプラスチック原料をブロー成形機にて溶かして、パイプ状にします。これを通称パリソンと呼びます。このパリソンを製品の外側のみ彫られて いる金型で挟み込み、中に空気を吹き込みます。この空気で膨らませて製品を作ることがブロー成形です。金型内で冷却されたものが、製品形状となります。ブロー成形の場合、必ずバリと言われる不要部分がつきます。このバリを取り払うと、ブロー成形品となります。